【パリスの審判】

たいていはトロイ戦争の原因を
トロイの王子パリスによる
スパルタ王妃ヘレネの掠奪としてて
パリスが元凶でヘレネには罪が無いとされてるが
2人が結ばれるように導いたのは
美の女神アプロディテだ

イデ山で羊飼いをしてたパリスは
突如現れた3柱の女神
ヘラ、アテネ、アプロディテの中から
最も美しい女神に金の林檎を渡すようにと
ヘルメスより「美の審判」を委ねられ
アプロディテを選んだからだ

なんせ3柱の女神らは
自身こそが最も美しいと自負してるワリには
なんとかパリスに選んでもらおうと
各自が賄賂を約束するのだ・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

ゼウスの妹にして妻のヘラは
政治権力(とそれによって齎される富)を
また軍神アテナは
戦勝(とそれによって齎される栄誉)を
当時はまだ王子でなく
羊飼いだったパリスに与えるとしてるが
そんなモノ要るワケなかろうw

結局、アプロディテが選ばれたために
パリスは世界一の美女ヘレネを得たのだが
そりゃあ羊飼いの男なら
消去法で世界一の美女一択だろうてwww

元はと言えば
審判役を任されたのは大神ゼウスだが
どの女神を選んでも
他の2人に恨まれるのを懼れて
この役目をパリスに押し付けたのだ

ところでパリスは
なぜ王子の身分に生まれてて
羊飼いだったのか?

実際、パリスは妾腹だったワケでもなく
トロイの王プリアモスと正妻ヘカベの子だが
生まれてすぐに捨てられて
羊飼いに拾われて
王子の身の上と知らずに育ったので
長じて羊飼いになったのだった

話は逸れるが
かつてトロイ王家のガニュメデス王子も
イデ山で羊を放牧させてる時に
ゼウスに攫われてるが
ガニュメデス王子の場合は
出生も特に問題なく
王家で育ってるのだがね?

それよりも不可思議なのは
トロイ王家の王子が
イデ山にいるのかどうかを
ゼウスは監視でもしてるのかね???

それはともかく
パリスが捨て子された経緯は
母ヘカベが出産の直前に
不吉な夢を見たせいだったが
それは燃える木を産んで
その火が町を焼き尽くすというモノで
パリスはその夢の如くに災いを招くとされて
イデ山に捨てられたのだった

この時にパリスを捨てるよう助言したのは
プリアモスの先妻アリスベの息子アイサコスだったが
なんとプリアモスには合計55人(!)の子がいて
アポロドーロスの『ギリシア神話』には
その全員の名前があるるる~

正妻のヘカベだけでも
ヘクトルとパリスの後に
息子8人と娘4人の計14人も産んでて
ここまででプリアモスには
アリスベとヘカベだけで既に15人も子供がいるが
それ以外の女たちからも
36人の息子と4人の娘を得てて
跡継ぎには一向に困らぬはずだったのに
まさか継ぐべき国が滅ぶとはね。(´д`;)ギャボ

同じくアポロドーロスの『ギリシア神話』によれば

イデ山に捨てられたパリスは熊の乳によって育てられた

とあるが、夢のお告げや神託によって捨て子され
獣の乳によって生き延びて
成人してから素性を知って最終的に王になるって
神話・伝承はよくあるものの
パリスの場合は捨てる役目を受けた召使が
一旦は捨てるも5日後にまた拾ってきて
パリスと名付けて育てたので
熊に乳をもらったにしても
せいぜい5日間に限定されてると思われ

成長したパリスがイデ山の羊飼いとなり
盗賊から羊を護ったので
アレクサンドロスと呼ばれるようになった(※)
Alexandrosはalex-(護る)とandr-(男)の合成語である

とはいえ、パリスは弓の名手ではあったようだが
なんせ羊飼いだったので
武芸に秀でてはいなかったから
大切な羊を必死に庇っただけだろう

そんなだからパリスは
実はトロイの王子だと判明したって
さっきまで羊飼いだったのに
王子としての風采をいきなり持てるはずもなく
でも王家の者には持ち得ぬ純朴さが
備わってたかもしれぬ

純朴な人間ほど
神には逆ったりせず
純朴な青年ほど
美女には惑わされて然るべきだ

【パリスの審判】の話に戻れば
羊飼いのパリスがアプロディテを選んだのは
政治も戦争も別世界の遠い出来事で
消去法で美女を選ぶしかなかったのでは?

またパリスが王子になってから
スパルタを訪問した際に
絶世の美女ヘレネに心を奪われたのは
アプロディテに従ってでなくとも
人間の男として至極当然だったのでは?

それでもヘレネが誘惑しなかったら
つまりヘレネにちゃんと貞操観念があれば
パリスの方からは到底手が出せなかったのでは?

自分にはそう思えるので
アプロディテとヘレネに翻弄されたってのが
パリスの実状のような気がするのだが。(゚д゚lll)ギャボ

フツーに考えたら
一国の王妃がまんまと客に誘拐されるワケもなく
王妃の方こそが家来を出し抜いて
客を誘惑してる以外ありえんてp(-_-+)q