ヴェネツィア絵画のきらめき3

絵画の展覧会に限らず
本を読むにしても映画を観るにしてもそうだが
まず自分にとって主題に意義があるか
=興味があるかってのが何よりも大切だ

リアル(現実世界)で溢れかえってる俗物は
自分の世界観のどこにも引っかかってこずとも
社会生活を全うするためには
それらをある程度は享受する必要に迫られるが
そうして辟易するのはリアルだけで十分!

スピリチュアル(精神世界)では
自分にとって価値のナイモノなんて排除して
理想の世界観を構築したい!!

Bunkamura ザ・ミュージアムの
「ヴェネツィア絵画のきらめき」でも
期待してなかったからこそ
『パリスの審判』があったのは嬉しかった^^

ましてやその『パリスの審判』は
初めて目にしたモノだったので
嬉しいやら悲しいやら・・・
悲喜こもごもってこんな心境なのか?!

なんせトロイ戦争ヲタで格別にパリス好きなので
【パリスの審判】のシーンを描いた作品は
殆ど見知ってるつもりでいたが
フランチェスコ・グアルディのは
全くもって初だったのだ!!

女神の中でもとりわけ美しい3柱の女神らと
羊飼い(実は王子だが)の美少年の図は
それだけで【パリスの審判】だとわかるるる~

だがしかし
ヘルメス(メルクリウス)信奉者でもあるので
金の林檎を持って先導してきたはずの
ヘルメスが見当たらぬのは残念(゚*゚;)

それを差し引いても
甘美な画風に陶酔できるし
裸体を堂々と晒してる女神らに対して
パリスが引き気味なのも゚+.(・∀・)゚+.゚イイので
その対比の絶妙さを邪魔してしまうとしたら
ヘルメスは登場しなくて正解かもだ

羊飼いパリスの傍らには
牧羊犬らしい犬の姿もあるが・・・

これは間近で本物を観てるからこそ
すぐさまそうとわかるのだろう(*^^*)

そうしてしばし身動きもとれずに
ただひたすら見入っていたが
釘付けとはそんな状態だろうか?!

ルーベンスの2枚の『パリスの審判』と
比較してみよう

ルーベンス作のは構図が変わっても
描かれてるモノは同じだ

但し
上は金の林檎を持ってるのがヘルメスで
下のは女神らの方へ金の林檎が差し出されてて
ヘルメスからパリスに渡された後だから
上から下へと時間が経過してるのだ

そしてパリスもヘルメスも杖を持ってるが
ヘルメスのはケーリュケイオンで
翼が生えてて2匹の蛇が絡まってるデザインで
(ヘルメスは帽子にもサンダルにも翼が生えてるがね)
パリスのは素朴な羊飼いらしい杖で
やはり傍には牧羊犬がいて
画面の奥には羊らも放牧されてた!

また3柱の女神にはそれぞれの
アトリビュート1)決まった持ち物や司る動植物を携えてて
どちらも画面左側がアテナ
真ん中がアプロディテ(ウェヌス)
右側がヘラ(ユノ)だ

武具があるのでアテナとわかり・・・

プットタイプの天使=エロス(クピド)は
アプロディテの息子であり・・・

よく見たら孔雀がいるのでヘラとわかるのだ

ところがグアルディの描く女神らは
裸で特定するモノが何も描かれておらず(゚Д゚)ハァ?

強いて言えば
手前で金の林檎を持ってるのは
それをパリスから受け取ったので
アプロディテだろうが
他の2柱の女神は識別しようがなく・・・(゚Д゚;)ハァア?

いや、そこがさすがとも思ったがね!

なぜなら究極の美女とは
完璧なバランスで成り立ってるゆえ
これといった特徴が顕著でなく
個性に事欠く容貌をしてるからだ

それにしてもグアルディは
そうして描くべき要素を最小限にしつつ
更に女神らとパリスとの間に
思い切って空間を取り
なんとも潔く大胆な構図・・・ポカーン。(゚д゚;)

いずれにしろ
パリスがフリュギア帽を被ってなくて
グアルディもルーベンスも・・・惜しいね!!

でもグアルディの『パリスの審判』に
巡り会えたコト自体が至福だがね・・・ホゥ(*-∀-)

References   [ + ]

1. 決まった持ち物や司る動植物