映画『ヘレン・オブ・トロイ(Helen of Troy)』

映画『ヘレン・オブ・トロイ』を観た

ブラピの『トロイ』の半世紀前に制作されてて
題材が同じなので当然ながら登場人物も同じなのだが
こちらはタイトル通りにヘレン(ヘレネ)が主役なだけあって
アキレウスが主役の『トロイ』とはキャスティングのポイントが違う

主役のヘレンは万人が認めるであろう正統派の美人で
相手役のパリスも見合うように精悍な美青年で
悪漢面のアガメムノンとメネラオスの兄弟は存在感があるも
アキレウスもオデュッセウスもヘクトルも記憶に残らぬチョイ役で
予期してたがパトロクロスは出てさえいなくってよ(;つД`)

ヘレンに扮してるのはロッサナ・ポデスタ(全然知らなかったがね)

Helen of Troy

一筋の乱れも許さずに編み込まれた輝く金髪
優雅な物腰を引き立てるドレープのたっぷり入った衣装
そして不倫妻であるコトは否めぬはずなれど
その道ならぬ恋の方が正しいような気がしてくるほどの
圧倒的な美貌!
更に今時の女優には珍しい毅然とした態度が
その美しさを冴え冴えとさせる!!

パリスがアプロディテ(ヴィーナス)と見紛うのも肯けるほどに
見れば見るほど隅から隅まで美しさに隙がなく
これほどの美男美女が巡り逢って
どうして恋に落ちずにいられようかと
その見映えだけで納得できるるる~・・・ホゥ(*-∀-)

まあだからこそ
美女ありきのメロドラマ風になってるきらいもあり・・・
ホメロスの『イリアス』に忠実な戦闘シーンを期待してると
肩透かしを食らわせられるだろうて^^;

でもトロイヲタでパリス贔屓の自分としては
命を懸けた恋愛にひた走るこの運命のカップルが好ましい^^

『トロイ』の儚く可憐なヘレンと顔が命のヘタレパリスでは
まるでおままごとのように微笑まし過ぎて
大戦争を引き起こすには説得力不足に感じてたので
2人とも大人の『トロイのヘレン』には溜飲が下がったのだった

Helen of Troy

それ以上に自分の好みと解釈から行けば
『ヘレン・オブ・トロイ』のヘレンと『トロイ』のヘタレパリス
というカップルが゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!
不可能ではあるがねw

そして故国と幼い娘を捨ててきたヘレンは
日が経つにつれて望郷の念と罪悪感に苛まれるも
その苦悩に全く気付かぬ脳天気なパリスに段々と嫌気が差してきて
悪気は無いとわかっててもパリスに辛く当たるようになり
開戦を迎えてトロイ中の非難を受けて
さすがに素直に落ち込んでしまったパリスに対して
「ヘタレ!」とか止めの一言で毒づいてもらいたい・・・へo(゚∀゚*)ビシィ

失意のパリスを演じる蒼ざめたオーリーを想像しただけで
うきうきしてしまう自分はサドだヽ(゚∀。)ノ

ところでこのヘレン役の金髪美女ロッサナ・ポデスタは
実は黒髪の麗しいラテン美女であった!

Rossana Podesta

ロッサナ・ポデスタの出演作は興味深い題材ばかりで
この『ヘレン・オブ・トロイ』の前には
『ユリシーズ(Ulysses)』に出てるじゃんか。(゚д゚lll)ギャボ

しかも彼女はナウシカア役だったりするのだが
オデュッセウスはカーク・ダグラスで
妻のペネロペイアはシルヴァーノ・マンガーノ!

他にも『ソドムとゴモラ(Sodom and Gomorrah)』とか・・・

新しめの1983年の『超人ヘラクレス』では
女神ヘラだったりするのだった!!
残念ながらこれはDVD化しておらずだがね

☆追記☆。。。
この記事を書いた2005年には
ビデオ(VHS)を購入して観たのだが
その後、DVDでも買い直した

でも今はアマゾンプライムで観れるるる~

『ヘレン・オブ・トロイ(1956、字幕版)』
。。。☆