アレクサンドロス・パリス像と『トロイ伝説:ある都市の陥落』

トロイの王子はフリュギア帽(※)を被ってるるる~

だからルーブル美術館所蔵のこの像はガニュメデスでなかったとしても
その美しさから言ってアレクサンドロス・パリスに違いなく
Phrygian cap、NHKでは「フリジア帽」と表記してた、フリュギアはかつてトロイのあった現トルコの一部の地域

ガニュメデスは鷲に化けたゼウスに浚われて
神々の饗宴で酌童となり
ゼウスの妻ヘラの嫉妬から
星にされてしまった不憫な王子だったが
パリスも生まれる前から数奇な運命に翻弄され
死んでからは更に汚名が着せられ
ガニュメデスに負けず劣らずの不憫な王子だ

どれほど類稀なる美貌を齎されようが
人生はそれだけでは幸せを約束されぬのだ(;つД`)

圧倒的美貌に対する憧憬
そしてその対極にあるような憐憫の情とに駆られ
アレクサンドロス・パリスなる人物像を
深く知りたいと思うようになり
その名の由来や逆に起源とした後世の同名のモノにも
興味を抱くようになった

しかしアレクサンドロス・パリスと同じ名のアレクサンドロス大王は
パリスとは敵対した英雄アキレウスに憧れてたし
その名も代々受け継いでた(大王は3世)

またフランスのパリも綴りは Paris なれど
由来はトロイのパリスではなかった。(゚д゚lll)ギャボ

思いもよらなかったが
『ケルト神話と中世騎士物語』の冒頭に以下のようにあった。(´д`;)ギャボ

(前略)その美しさはパリがその名を選ぶにあたって「イスのような(Par-Is)」としたほどだった

イスはかつてあったが海底に沈んでしまった国の名で
ブルターニュ半島の突端フィニステール(地の果ての意)にあったとか・・・
まあ諸説あれど、トロイのパリスとは無関係なのだけは間違いなく

そんなワケでパリス違いなのだが
そうとわかってもガッカリするよりも嬉しい気持ちの方が断然強い♪

この世に存在するモノ1つ1つには
存在理由が謎でも存在意義が無くても
存在する前に必ず存在するに至る【過程】があるコトだけは確かで
その過程には存在の直接の原因やら間接的な要因やらが必ずある

しかしそれらの【過程】を時系列に整然と並べたとしたって
存在理由そのモノには辿り着けまいて!

どんなに科学が進歩しようと哲学や宗教を究めようと
人間の存在理由は人間には決してわからぬ!!

自分の存在は自分で勝手に意識するしかなく
デカルトの名言には共感しかなかったね

我思う、故に我あり

いや、コギト命題は存在への疑念に対する1つの解答なので
自分の表現したいコトとは目的が異なるのだがね

とにかく答えを得られるのは「存在の【過程】に何があったか?」のみで
それしか得られないとわかってるなら最初から無駄に悩まずに
【過程】を探したり推測したりするのをこそ愉しめばいんじゃん?

実際、【過程】を探したり推測したりするコトは愉快で
見つかって繋がったりすると愉快痛快だ(^^

話の主軸がズレまくったが
アレクサンドロス・パリスに話を戻すと
彼の出生や生い立ち、オイノーネとの結婚にヘレネとの恋愛
そしてトロイ戦争とその最期は1冊にまとめられて詳述されておらず
異説がいくつもあったりでその全貌を知るのが非常に困難だが
だからこそこれまでの人生でずっと飽きずに
その実像を希求し続けてこれたのだとも言えるp(-_-+)q

まあ謎だから魅力的なのかも知れぬが・・・w

それにしても
羊を護ったからアレクサンドロス(※)と呼ばれたのなら
羊飼いの時の名前がアレクサンドロスで
パリスと名付けたのがトロイ王家のはずと思うも
【パリスの審判】てくらいだから
羊飼いの時の名こそがパリスなのだよな?
alex(護る)andros(男)

アレクサンドロスてのは
羊飼いの時のあだ名だったのかな???
こういうパラドックスは神話には付き物だがね

☆追記☆。。。
Netflixの『トロイ伝説:ある都市の陥落』では
羊飼いのパリスなのは良しとして
アレクサンドロスと名付けたのはトロイ王家とな?!
1-1 凶兆
1-2 譲れない条件
1-3 攻城戦
1-4 戦利品
1-5 敗走
1-6 海辺の死闘
1-7 12日間
1-8 偽りの供物
。。。☆