映画『メアリーの総て』

Mary Shelley(2017)

英小説家メアリー・シェリーの伝記映画だが
ヒロインの恋愛(結婚生活)ばかりが
クローズアップされてるので
ジャンル的にはラブ・ロマンスぽい?

メアリー・シェリーと言えば
『フランケンシュタイン』の著者で・・・

岩波文庫の邦題にあるように
原題はFrankenstein: or The Modern Prometheus

これは彼女の処女作にして代表作であるが
尤もそれ以外に出版されたのは
『The Last Man』だけなので・・・

邦訳では『最後のひとり』てのがあった
(でも売ってなかったりして・・・)

これを現代風にアレンジされて映画化したのが
『ラスト・レジェンド』らすぃ

何かが違う気がするるる~www

さて
メアリー・シェリーは
1797年に生まれ1851年に没してるので
ハノーヴァー朝の人だったが
『フランケンシュタイン』の初版は
1818年に発行されてて
その当時はジョージ3世の治世だった、一応ね

1760~1820 ジョージ3世
1820~1830 ジョージ4世
1830~1837 ウィリアム4世
1837~1901 ヴィクトリア女王

でもジョージ3世は晩年精神を患い
1811年以降は長男(後のジョージ4世)が
摂政皇太子として統治してたのでね

そしてその摂政時代と言えば
かの Beau Brummell(伊達男ブランメル)が
ファッションリーダーだった頃だ^^

メアリー・シェリーとも親交のあった
イングランドの詩人バイロン卿は
自身もかなりお洒落だったが
ブランメルを信奉してたくらいだ!

そんなバイロン卿が
『マンフレッド』を発表したのは
『フランケンシュタイン』と同時期(1817年)で
言うなれば同時代人だった

まあ超絶速筆のバイロン卿は
その頃(およそ1816年~1820年にかけての5年で)
10作も手がけているのだがね^^;

そしてこんなバイロン本まであっても・・・

今、日本ではバイロンの詩集なんて
殆ど絶版なのだがね><

しかしメアリー・シェリーの晩年は
ヴィクトリア朝に掛かってるも
バイロン卿はギリシア独立戦争へ赴いて
戦地で熱病にかかり36歳の若さで亡くなってて
それが1824年だった

今一度、治世年代を参照してみよう

1760~1820 ジョージ3世
1820~1830 ジョージ4世(長男)
1830~1837 ウィリアム4世(3男)
1837~1901 ヴィクトリア女王(孫)

()内にジョージ3世からしたら
何に当たるのかも付け加えてみたが
国王になっておらぬ次男フレデリックが
ヨーク=オルバニ侯爵で
ヴィクトリア女王の父は4男のエドワードで
ケント公(ダブリン伯爵)だ

メアリー・シェリー:エル・ファニング
パーシー・ビッシュ・シェリー:ダグラス・ブース
ジョージ・ゴードン・バイロン(バイロン卿):トム・スターリッジ
クレア・クレアモント:ベル・パウリー
ウィリアム・ゴドウィン:スティーヴン・ディレイン
ジョン・ウィリアム・ポリドーリ:ベン・ハーディ
イザベル・バクスター:メイジー・ウィリアムズ
メアリー・ジェイン・クレアモント:ジョアンヌ・フロガット

BLUEガッチャマン