はちくん(アランの幸福論とサン=テグジュペリの星の王子さま)

先のワールドカップの折にはちくんと出会った

試合がナイ夜だったので仕事帰りに久々に本屋に寄ったら
カワ゚+.(・∀・)゚+.゚イイはちくんの絵に出くわして一目惚れした(^^

集英社のキャンペーン【世界をめくろう。ナツイチ 2010】のキャラクターで
期間限定でこのはちくんが表紙になってる本も何冊かあったのと
オマケにはちくんストラップももらえるとあったので
断然購入意欲が湧いてきたp(-_-+)q

幸いにもアランの『幸福論』を発見して
訳者が白井健三郎とあった[1]自分が長年愛読してる『幸福論』は石川湧の訳なので被らナイコトを確認したので衝動買いした

ちなみに2022年時点ではこんな表紙だが・・・

それにしても訳者の名は初見ではナイ
何かで見てるはず・・・だが、すぐにはピンとこず
自分のサイトを検索したら筑摩世界文学大系のサルトルの巻
「一九四七年における作家の状況(『文学とは何か』より)」を訳してた
他にはこの方の訳書は持ってなかったので
これだけでは思い出しようもなく、耄碌ではなかったらしいw

一安心したトコロでアランの『幸福論』だ
愛読してる角川文庫版は自分より1つ年上で昭和42年(1967年)発行だが
この初版が昭和26年なのでヨユーで旧仮名遣いだヽ(゚∀。)ノ
まあ20世紀のうちは古本屋で出会う本に旧仮名遣いは珍しくなかったので
愛読したい本が文庫であって値段が格安だったら
そんなコトは全く気にもかけずに購入したものである
むしろ気さくに読める格安の古本の文庫本こそが
持ち歩いて、寝床で、風呂場で、読むのには適ってたのだ

そんなワケで元より古本で褐変してたのだが
実際に持ち歩いて、寝床で、風呂場で、読んでたので
すっかりよれよれぼろぼろになってしまい
もう1冊、できれば新訳でも欲しい、と常々思ってた

とまれ、数多ある新訳のどれを選ぶか、とずっと迷ってもいた
全部を読み比べて気に入ったのを購入できれば゚+.(・∀・)゚+.゚イイのだが
そういうワケにもいかナイので決めかねてたのだ

それが今回ははちくんのおかげで浅慮の決断で購入できたし
結果として選択は間違ってなかったようで
石川訳では「アレクサンデル」「我意の人」「克己(こっき)主義」が
白井訳では「アレクサンダー」「エゴイスト」「ストイシズム」で
その微妙な差異を読み解くのもまた愉しいものだった

さすがに「わからずや」が「間抜けな人間」になってると
読み慣れてナイ方に違和感を感じたりもしたが・・・

さて【世界をめくろう。ナツイチ 2010】で
はちくんの表紙の本は他にも何冊かあったのだが
あいにくこれと言って欲しい本はなかった

それでも何か買えばはちくんのストラップがもらえたので3冊購入
サンテグジュペリの『星の王子さま』
ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』
中原中也の『汚れつちまつた悲しみに・・・』

どれも読んだコトあるけど持ってはいなかった、ってのばかりで
要するに今までは特に買うつもりもなかったのだが
だからこそこういう機会に買うのにはもってこいだった

自分がちびたの時に読んだ『星の王子さま』は王道の内藤濯訳だったが
その時は正直、あまり感銘を受けなかった・・・

他にもたくさん感動できる本を次々と読んでた時代で
その中で自分が格別に欲してた内容は
芸術性に優れた美的な文章か知識の洪水のような項目だったので
わがままな子供が浅はかな大人に対してごねてるだけのように思えて
大人びた子供には素直に受け容れられナイ部分が多かったのだ

バラは登場人物・・・いや、登場植物の中でもとても嫌なカンジがして
大嫌いだったのだけが記憶に残ってた(苦笑)

それが改めて読み始めて
突如、歯肉炎の激痛に襲われたかと思うと
顔半分がぐ~んと腫れあがり熱を持って頭痛も激しくなり
起きてるのが無理な状態にほんの数分で至った・・・バタリ ゙〓■●゙

ウォッカをガブガブやりながら眠る体勢になるが激痛で眠れず
痛みから気をそらそうとしてその寝たままの姿勢で読み始めたのだが
バラと王子の関係に不覚にも涙した。・゚・(ノД`)・゚・。

涙が流れる度に耳下腺がきりきりとして
腫れたほっぺたが更に熱を持つように感じられ
とにかく酷く痛かった!
歯肉炎で死ぬのは難しいだろうがこのまま死んでしまうかと思った!!

泣いて体力を消耗すると心の中の蟠りが消えるので
子供は泣いた後には必ず気持ちよく眠るものだと思ってたが
それは大人でも変わらナイようでぐっすり眠れた

きっと自分に何かが必要だったので
こうしてこの本と再会して涙したのだろうな

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