筑摩世界文学大系と中公世界の名著

大きくなったら書斎を持つのが夢で
子供の頃(1970年代)にイメージしてた
大人になった自分は
憧れの全集が収まった本棚を
背にしてる姿だった

四十路も過ぎた頃には
もう思い描いてたような書斎は諦めたが
欲しかった本は少しづつ買い集めた

そしてアラフィフの今
本棚の増設は困難だったので
クローゼットや天袋まで
本棚として使えるように工夫した結果
夢見た立派な書斎でなくとも
分相応として満足はしてるるる~

とはいえ
古典の名著の全集を集め始めるには
21世紀になってからでは遅過ぎたようで
一切、新たに編纂されておらず
まさか半世紀以上前の古書を
求めるしかなくなるとは思いもよらずヽ(゚∀。)ノ

それにしても現代日本においては
自分のように殆ど古典しか読まナイ人間って
そんなに稀有な存在なのか
今は全集でなくても不朽の名作が
入手困難(もしくは不可能)だ・・・バタリ ゙〓■●゙

前世紀までは「必読書100冊」などとされ
あちこちの出版社からこぞって刊行されてた本が
悉く絶版、重版未定とはΣ(゚д゚lll)ガーン

そんなだから10年以上かけて
半世紀以上前の全集である
筑摩世界文学大系
中央公論社の世界の名著
2つの全集を蒐集してるのだがね

☆・・・☆・・・☆

自分は同じ本を生涯に何度も読むが
再読したくなる部分は
科学でも哲学でも小説でも同じで
静かな感動を与える流麗な文体そのものだったり
心底共感できるヒューマニズムの表現だったり
自分の中に新しい世界観が構築された喜びだったり
現実において不足してる美・情・快を
補って余りある要素必須だ

これらの要素を感じ取りながら
うっとりと読み進むのも愉しみだが
本に書いてある内容を正しく読み取るには
まず著者のバックグラウンドを
深く理解してる必要があり
詳細なプロフィールは欠かせナイ

そんな要望に適ってるのが
筑摩世界文学大系中公世界の名著
タイトル通りに前者は文学全集だ

本文があってから解説などが巻末にあるが
後者は科学・哲学・歴史・宗教などの言わば思想の著で
巻頭に何十ページにも渡る訳者の解説があるのだ

専門的過ぎて敷居が高そうな著作でも
これらの解説を読んだ後でなら
すっかり訳知り顔で本文を読み進められ
誤謬も少なく理解できるのだヽ(´▽`)/

筑摩世界文学大系(第1期分)は
世界文学全集が数多ある中でも名作や名訳揃いで
解説や年譜などの資料が充実してて
他作家による書評もある、てか、この書評こそが
本編以上に価値があったりするのだが
更に月報付きで引用の栞まで付いてたらラッキー♪

2度に渡って刊行されてて
第1期分と第2期分では
ラインナップが少し違うのだが
自分が蒐集してるのは
殆どが第1期分(1958年~1968年刊行)の方で
第2期分よりも数年古いのだが
概ね状態は良好だからだ


上が第1期分、下が第2期分

所持してる中で函がナイモノもあるが
本自体は新しく見えるほどに美品だし
函に多少傷みがあるモノも
本自体には全く損傷がナイ

いつどこで購入しても
なぜか状態が悪かったためしがなく
1冊だけもれなく背表紙が危なっかしいのも
購入時には問題なく美本だったが
自分が持ち歩き過ぎてよれてしまったのだったw

中央公論社から出てた世界の名著も
2度に渡って刊行されてて
第1期分は全66巻だったのが
中央公論新社から中公バックスとなって
1980年代に全81巻で出し直してるのだ

第1期分からあるモノの内容は
第2期分でも変わらずに
新たにラインナップが増えてる分だけ
巻数が変わってるのだが
装丁は全く別物ってくらいに変わった。(゚д゚lll)ギャボ


上が第1期分、下が第2期分

古い中央公論社版は函入り月報付きで
本自体がしっかりした作りなので
函がいかれてても本は綺麗で
安心して買えるのだが
中公バックスでは
函入りでなくなって紙質も悪くなって
特に表紙が金箔押しだがペラペラなので
近年になって古本屋で見かけるのは
古い中央公論社版以上に
経年による劣化が目立ってる場合が多い


上が第1期分、下が第2期分

それでもかつての
渇変してしまうような文庫本とは
比較のしようもナイくらいの
微々たる劣化だがね

とにかくこれらのシリーズは
紙質の良さが素晴らしく
とても今から半世紀以上前の本には見えず

ネットで安価で見つける度に
安心して即座に購入してるワケだが
これがずらっと棚に並んでる図は壮観。・゚・(ノД`)・゚・。

☆・・・☆・・・☆

電子書籍時代を迎えるに当たって
切に願うコト

それは
ベストセラーは電子ブックのみで賄え!
というコトだ

一時的に何十万部も売れても
すぐに手放すようでは
紙の無駄でエコにも反する!!

売れなくても必要としてる人間が手にして
ずっと手元に置いておく本だけが
紙の書籍の形状としてあるべきp(-_-+)q

☆追記☆。。。
この記事を書いたのは2007年頃で
当時はまさか自分が
電子書籍を読むようになるとは思わず

実際に、電子書籍を読むようになってみると
これ以上、本を増やせナイ物理的な事情からしても
筑摩世界文学大系と中公世界の名著こそ
電子書籍化すべきだと思う

日本の未来のためにも
これらが絶版のままは惜しい
。。。☆