映画『マリー・アントワネットの生涯』

149分と長めの映画を3度も観てしまったのは
魅了されたからに他ならなかった

思わずイラストまで描いてしまった!
(まあ鉛筆描きのラフ・スケッチだけど)

これはマリー・アントワネットが
結婚初夜にルイと2人きりになってる時に
打ち上げ花火があがって1人ではしゃいでるシーン

『名作映画 歴史を創った偉人たち』のDVDセットは
『マリー・アントワネットの生涯(1938)』が
目的で買ったものの・・・

他の収録作品も自分が好きな分野のばかりで
ビデオで持っててDVDかブルーレイで
買い直したかった映画が3本も入ってたヽ(´▽`)/

ローマ皇帝の中ではネロをこよなく愛する自分なのに
『暴君ネロ』は未見だったので
気に入るかどうかは別として
一応、観ておきたかった映画だった

1つづつ買い集める手間と金額を考えたら
今回、¥2,000もせずに欲しかった10作品って
なんて好い時代になったんだろうか^^

しかも秋の夜長に読書してる場合ではなく
これらの映画を観尽くさなければと思いつつ
まだ1本目ばかり観てるって
このDVDセットのお得感、パネ~!!

マリー・アントワネット役のノーマ・シアラーは
透明感のある高貴さ漂う美女で
所作の美しさと愛らしさにあざとさが無く
当時35歳くらいのはずなのに
14歳の無邪気なアントワネットも違和感なく演じてて
すっかり彼女の虜になった・・・ホゥ(*-∀-)

それとこの映画でキーマンとなってる
オルレアン公フィリップ(※)にも魅せられた!
オルレアン公爵ルイ・フィリップ2世ジョゼフ

このいかにもヴェルサイユ染みた容貌の男が
風見鶏騎士団(日和見主義)らしく
デュ・バリー夫人派から
アントワネット派に乗り換えたり
最終的には革命に加担して
王党派の処刑を推し進めるまでに至り
自身も恐怖政治の波に呑まれて
ギロチンによって最期を迎えるのだが
徹頭徹尾、保身のために非情に振舞うサマは
ある意味、一貫してるとも言える^^;

派閥を作らず、正義感の強さから
善良な政治を執り行い、家族を大切にしたルイ16世にしろ
やはり正義感から不倫を踏み止まって
愛するアントワネットに命だけ捧げたフェルセンにしろ
決してブレナイ生きザマに人として感服するが
オルレアン公も単なる悪役ではなく
観る度に興味がいや増した(←こじらせた悪役大好きw)

あらすじはタイトル通りに
マリー・アントワネットの生涯を描いてて
嫁入りが決まってから、断頭台の露と消えるまでを
途中、端折りながらも
大切な場面ではゆっくりと
心を交わし合う機微が染み入るような展開で
引き込まれるるる~

そして観終わった後の切なさたるや。・゚・(ノД`)・゚・。

大団円絶対主義の娯楽映画では
決して味わえナイ寂寥感に浸れるのが
ちょっと能に通じてる気がしたが・・・

そう、煌びやかな(モノクロームなのに?!)
ファッション、家具調度品、建築・・・
目の保養の連続に酔ってると
それらがあっと言う間に剥ぎ取られ
まさに「驕る平家は久しからず」よろしく
「驕るブルボン王家は久しからず」で
マリー・アントワネットに惹かれるのはこれか?!
と、今更ながら気が付いた!!

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