筑摩世界文学大系
筑摩世界文学大系【76/21】リチャードソン スターン
パミラ〔リチャードソン / 海老池俊治訳〕
紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見〔スターン / 朱牟田夏雄訳〕
サミュエル・リチャードソン〔デイヴィッド・デイシズ / 井出弘之訳〕
スターン論〔ハーバート・リード / 朱牟田夏雄訳〕
解説〔海老池俊治〕
年譜
パミラ
「名もなき家事」と金持ちの美女と貧乏な美女の差
お花見と18世紀英国の書簡体小説(純潔訓話?)
セイラムの魔女裁判と『緋文字』
紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見
『トリスタンとイゾルデ』考(アメブロで表作成♪)
『トリストラム・シャンディ』の巻頭の引用
2006年の暮れに
筑摩世界文学大系をまとめて購入したので
翌2007年は筑摩世界文学大系ばかりを読んでた^^
そして2007年も師走に入ってから
ディドロの『運命論者ジャックとその主人』を読み
元ネタがロレンス・スターンの『トリストラム・シャンディ』だと知った


筑摩世界文学大系の中に
『トリストラム・シャンディ』もあったので
2007年の年末から読み始めたのだが
年明け早々に第1章で挫折・・・バタリ ゙〓■●゙
つまらなくて放棄したのではなく
興味深い話題を次々と振られたため
寄り道読書をし過ぎて
なかなか次へ読み進めナイままに
途中で迷子になってしまったのだよ(-_-;)
てか、そもそも本文に入る前に
躓いたんだけどね・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
これは『トリストラム・シャンディ』の
巻頭にある引用で朱牟田夏雄訳
自分はエピクテトスを
かなり読み込んでたつもりでいたが
この引用にはまるで覚えがなく
改めて中公バックス世界の名著のエピクテトスの巻を読み返すも
この部分が見つからず。(´д`;)ギャボ
筑摩世界文学大系のギリシア思想家集に入ってたのは
訳者も違うのでもしやと思い
一通り読むも見つからず。(゚д゚lll)ギャボ
でもその時初めて
見落としてたコトが明らかになったのは
筑摩の方はページ数も少なくて抄訳だと心得てたが
なんと中公の方も抄訳だったので
この引用部分がちょうど抜け落ちてたのだΣ(゚д゚lll)ガーン
エピクテトスは実は岩波文庫から
上下巻で『人生談義』てのが出てたのだが・・・




長らく重版未定になってて
アマゾンでも法外な値段が付いてたので
気にはなったがポチるのは断念(゚ぺ;)ぬぬ
それから6年の歳月が流れて
2013年3月11日
長らく重版未定になってた岩波文庫の
鹿野治助訳『人生談義』の上下巻が復刊したのを
アマゾンでポチってやっと手にした!
☆追記☆。。。
2017年には中公クラシックスからも出た!


。。。☆
だがしかし!!
珍しく(?)最初から最後まで
きちんと読みながら引用部分を探すも
見つからず(;つД`)
そこでGoogleを最大限に駆使して
下記の手順で捜査を行った
まず、以下を発見
『トリストラム・シャンディ』の原文(英語)の公開サイト
この巻頭の引用部分が
英語ではナイ言語で記されてたヽ(´▽`)/
これをGoogle翻訳にかけてみると・・・
と表示されたので、ギリシア語を選択して
再度、Google翻訳にかけてみたら・・・
という珍妙な日本語に訳されたw
ギリシア語の表記も併記されてたので・・・
コピペしてGoogle翻訳にかけたら・・・
う~ん、日本語としてはイマイチだなwww
気を取り直して
「Tristram Shandy Epictetus」でググって
紆余曲折の末に次のページに辿り着く
Epictetus’ Epigraph to Tristram Shandy
とてもわかり易く親切な英語訳と
引用元が「Epictetus, Handbook 5」とあり
早速、Google翻訳にかけた
どうやらこの文章の肝は
pragmataとdogmataをどう訳すかにあるようで
通常は前者が「物事」で後者が「教義」なのだけど
この英訳者は「events themselves」と「their judgements」としてて
朱牟田夏雄訳では「行為」と「(行為に関する)意見」としてて
以下の訳になったワケだと理解するるる~
そしてこの日本語訳を
改めて鹿野治助訳と照合するために
「Epictetus, Handbook 5」を確認すると
『人生談義』の下巻の巻末の『提要』の5には
以下のようにあった
以上が2つの文章を比較した結果で
これは見逃してもしょうがナイレベルと思われ
ましてや『人生談義』でこの後に続くテキストは
例として「死」が取り上げられてて
「死それ自体より、死とは何ぞや?って見解に対して、人々は恐れる」
というように使われてるので
朱牟田夏雄訳だと当て嵌めづらいのだヽ(゚∀。)ノ
いや、訳が不味いとか文句を言いたいワケでなく
謎が解ければそれで゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
とにかくこの巻頭の引用部分だけで・・・
つまり本文に辿り着くまでに
なんと6年もかかったのだった( *゚Д゚)つ[酒]
筑摩世界文学大系をまとめて購入したので
翌2007年は筑摩世界文学大系ばかりを読んでた^^
そして2007年も師走に入ってから
ディドロの『運命論者ジャックとその主人』を読み
元ネタがロレンス・スターンの『トリストラム・シャンディ』だと知った
筑摩世界文学大系の中に
『トリストラム・シャンディ』もあったので
2007年の年末から読み始めたのだが
年明け早々に第1章で挫折・・・バタリ ゙〓■●゙
つまらなくて放棄したのではなく
興味深い話題を次々と振られたため
寄り道読書をし過ぎて
なかなか次へ読み進めナイままに
途中で迷子になってしまったのだよ(-_-;)
てか、そもそも本文に入る前に
躓いたんだけどね・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ
行為にあらず、行為に関する意見こそ、人を動かすものぞ。――エピクテータス
これは『トリストラム・シャンディ』の
巻頭にある引用で朱牟田夏雄訳
自分はエピクテトスを
かなり読み込んでたつもりでいたが
この引用にはまるで覚えがなく
改めて中公バックス世界の名著のエピクテトスの巻を読み返すも
この部分が見つからず。(´д`;)ギャボ
筑摩世界文学大系のギリシア思想家集に入ってたのは
訳者も違うのでもしやと思い
一通り読むも見つからず。(゚д゚lll)ギャボ
でもその時初めて
見落としてたコトが明らかになったのは
筑摩の方はページ数も少なくて抄訳だと心得てたが
なんと中公の方も抄訳だったので
この引用部分がちょうど抜け落ちてたのだΣ(゚д゚lll)ガーン
エピクテトスは実は岩波文庫から
上下巻で『人生談義』てのが出てたのだが・・・
長らく重版未定になってて
アマゾンでも法外な値段が付いてたので
気にはなったがポチるのは断念(゚ぺ;)ぬぬ
それから6年の歳月が流れて
2013年3月11日
長らく重版未定になってた岩波文庫の
鹿野治助訳『人生談義』の上下巻が復刊したのを
アマゾンでポチってやっと手にした!
☆追記☆。。。
2017年には中公クラシックスからも出た!
。。。☆
だがしかし!!
珍しく(?)最初から最後まで
きちんと読みながら引用部分を探すも
見つからず(;つД`)
そこでGoogleを最大限に駆使して
下記の手順で捜査を行った
まず、以下を発見
『トリストラム・シャンディ』の原文(英語)の公開サイト
この巻頭の引用部分が
英語ではナイ言語で記されてたヽ(´▽`)/
Tarassei tous Anthropous ou ta Pragmata,
alla ta peri ton Pragmaton, Dogmata.
これをGoogle翻訳にかけてみると・・・
原文の言語:ギリシア語
と表示されたので、ギリシア語を選択して
再度、Google翻訳にかけてみたら・・・
それは私の人々の物事を乱し、しかし、物事、教義について。
という珍妙な日本語に訳されたw
ギリシア語の表記も併記されてたので・・・
Ταράσσει τους Ανθρώπους ου τα Πράγματα,
αλλά τα περί τον Πραγμάτων, Δόγματα.
コピペしてGoogle翻訳にかけたら・・・
それは物事をする人々を妨害しますが、物事を行う人々は教義を乱します。
う~ん、日本語としてはイマイチだなwww
気を取り直して
「Tristram Shandy Epictetus」でググって
紆余曲折の末に次のページに辿り着く
Epictetus’ Epigraph to Tristram Shandy
とてもわかり易く親切な英語訳と
引用元が「Epictetus, Handbook 5」とあり
早速、Google翻訳にかけた
人々を悩ませるのはイベント(プラグマ)そのものではなく、それらの状況に関する彼らの判断(ドッグマタ)です。
どうやらこの文章の肝は
pragmataとdogmataをどう訳すかにあるようで
通常は前者が「物事」で後者が「教義」なのだけど
この英訳者は「events themselves」と「their judgements」としてて
朱牟田夏雄訳では「行為」と「(行為に関する)意見」としてて
以下の訳になったワケだと理解するるる~
行為にあらず、行為に関する意見こそ、人を動かすものぞ。
そしてこの日本語訳を
改めて鹿野治助訳と照合するために
「Epictetus, Handbook 5」を確認すると
『人生談義』の下巻の巻末の『提要』の5には
以下のようにあった
人々を不安にするものは事柄ではなくして、事柄に関する考えである。
以上が2つの文章を比較した結果で
これは見逃してもしょうがナイレベルと思われ
ましてや『人生談義』でこの後に続くテキストは
例として「死」が取り上げられてて
「死それ自体より、死とは何ぞや?って見解に対して、人々は恐れる」
というように使われてるので
朱牟田夏雄訳だと当て嵌めづらいのだヽ(゚∀。)ノ
いや、訳が不味いとか文句を言いたいワケでなく
謎が解ければそれで゚+.(・∀・)゚+.゚イイ
とにかくこの巻頭の引用部分だけで・・・
つまり本文に辿り着くまでに
なんと6年もかかったのだった( *゚Д゚)つ[酒]