トマス・ブルフィンチ

現代教養文庫ライブラリー シャルルマーニュ伝説―中世の騎士ロマンス

シャルルマーニュ伝説―中世の騎士ロマンス〔トマス・ブルフィンチ / 市場泰男〕(SONY Reader Store)
まえがき
序論
  1. 十二勇士
  2. 御前試合
  3. アルブラッカの攻囲
  4. リナルドとオルランドの冒険
  5. フランス侵攻(1)
  6. フランス侵攻(2)
  7. ブラダマンテとロジェロ
  8. アストルフォと女魔法使い
  9. 海魔オルク
  10. アストルフォの冒険はつづき、イサベラの冒険が始まる
  11. メドロ
  12. 狂ったオルランド
  13. ゼルビノとイサベラ
  14. アストルフォ月へ行く
  15. アフリカでの戦い
  16. ロジェロと結ばれるブラダマンテ
  17. ロンスヴァルの血戦
  18. バヤールを取り戻すリナルド
  19. リナルドの死
  20. ユオン・ド・ボルドー(1)
  21. ユオン・ド・ボルドー(2)
  22. ユオン・ド・ボルドー(3)
  23. オジエ・ル・ダノワ(1)
  24. オジエ・ル・ダノワ(2)
  25. オジエ・ル・ダノワ(3)
訳者あとがき

トマス・ブルフィンチの『シャルルマーニュ伝説』

中世騎士物語の代表作と言えば・・・
『アーサー王物語(Arthur)』
『トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)』
『ニーベルンゲンの歌(Niebelungenlied)』
『ローランの歌(Chanson de Roland)』
などがあるが・・・



トマス・ブルフィンチはこれらの中から
『アーサー王物語』と『トリスタンとイゾルデ』
そして他にも英国民族の英雄伝説を加えて
『中世騎士物語』としてまとめた

またそれとは別に
シャルルマーニュ(カール大帝)の物語を
『Legends of Charlemagne(シャルルマーニュ伝説)』として
編纂したのだった



中世騎士物語は口承文学で
吟遊詩人に歌い継がれてきたので
確固たる原典が存在せず

そうでなくても
アーサー王と円卓の騎士の一連の物語は
非科学的な要素が満載のファンタジーなので
現代日本人の自分には
史実として受容するのはとても無理だが
実際、何一つとして史実とは照合しかねるるる~

ところが
『シャルルマーニュ伝説』は
実在の人物名や歴史的事件など
史実と摺り合わせられる箇所もあるのだ
信憑性には欠けるがね・・・
てか、信憑性は無いのだが。(゚д゚lll)ギャボ



と言うのも
ブルフィンチが底本としてるのは
中世後期に武勲詩として成立してて
イタリア・ルネサンスの再話作家らによって
叙事詩として再編されたモノなので
時代考証などお構いナシだし
エピソードも盛ってるだろうからね。(´д`;)ギャボ

『シャルルマーニュ伝説』を読み始めて
最初の内はとっつきにくく
話も散漫で読み辛いと思われたが
それは馴染みのキャラクターが登場する
『中世騎士物語』に比してのコトだ

でも読み進む内に
超絶美形でも超絶オバカで
果てしなく根明のアストルフォに
すっかり惚れ込んでしまい
トリスタンやランスロットなんて
どうでもよくなった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

アストルフォの登場する挿話は
格別に愉快な冒険譚で
荒唐無稽さのレベルがパネェ(゚Д゚)ハァ?

だって人類が月に到達するなんて
誰も考えてなかった時代に
もう月に行ってたのだからして(゚Д゚;)ハァア?

ところで月に行くと言えば
ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』だが・・・



ジョルジュ・メリエスによって
『月世界旅行』として映画化されてたのを
自分はWOWOWで放映されるまで
知らなんだ(゚ ゚;)



この顔のある満月が印象的過ぎて
まんまと夢に出てきたコトがあって・・・



どうやってなのかは謎だが
この満月野郎と会話してたのだ

「初めて月に着た人間が誰か知ってるか?」

そう訊かれて
咄嗟に出た答えが

「アストルフォ?!」

いやいや、そこは間違いなく
フィクションだってヽ(゚∀。)ノ