ヴェネツィア絵画のきらめき「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」

ティツィアーノはお気に入りの画家だが
格別に好きな作品は
『洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ』で
日本で公開されてたので行ってキタ――(゚∀゚)――!!

Bunkamura ザ・ミュージアムの
「ヴェネツィア絵画のきらめき」

間近で見るサロメの肌の質感は艶かしく
理想的な柔肌だったってだけでも十分満足したが
窓枠のトコロにいる天使が
朧気ながらも印刷物やWEB上よりはよく見えて
実物を見た甲斐があった^^

とはいえ、この天使と
サロメの横にいる人物については
この絵の中での存在意義は謎なのだけどね^^;

ちなみに上の天使の画像は
そうと判り易いように明度を上げた状態

サロメが盆に載せて持つヨハネの首は
髪の一筋まで緻密に描かれてて
非常にリアルではあるが
美し過ぎるのが非現実的かも・・・
尤も切ったばかりの生首を実際に見たコトはナイので
そうとも言い難いがね><

このヨハネの生首は
ティツィアーノの自画像だって説もあるが
確かに生首のモデルなんてのは
あまり気持ちの゚+.(・∀・)゚+.゚イイモノではナイだろうから
自身をモデルにして描くしかなかったのかも?!

いや、しかしサロメとヨハネ(の生首)の図は
これまでたくさん観てきたが
ヨハネは最も安らかな表情をしてるし
サロメもそんなヨハネに対して穏やかな表情だ

しかもヨハネは死んでて安らかなのではなく
サロメに膝枕してもらって
安堵の寝息を立ててるかのようなのだ

一方、サロメもヨハネを恋人のように抱いてるが
恋人にぞっこんと言うよりは
少し倦怠を感じてるような・・・
アンニュイな表情だ

それでもヨハネは大切な恋人なのだろう
目を覚ましたヨハネには
倦怠を悟られてしまわナイように
まるで起きるのを今か今かと待ち望んでたように
きっとキスをするはず

じっと見入ってると
うっかりそんな風に思えてしまうこの絵を
オスカー・ワイルドが観てたら
『サロメ』を戯曲化しようと思いつきそうだ

いや、ワイルドの『サロメ』の構想は
ティツィアーノでなかったかもしれナイが
サロメとヨハネが恋人同士に見えてくるような絵画と
出会ったからに違いナイp(-_-+)q

それにしても「ヴェネツィア絵画のきらめき」は
予想以上に見所満載だったが
フライヤーの裏にあった文言の一部を以下に引用してみると・・・

(前略)ここには、あの艶やかな色彩、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼといった画家たちが生みだした宝石のごとき色彩世界があるのに(後略)

この煽り文句だけでもグッとくるるる~