デヴィッド・ボウイ出演映画『最後の誘惑』

『最後の誘惑(原題:The Last Temptation of Christ)』は
デヴィッド・ボウイの出演映画とは知らずに購入して
観てて気付いた・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

この映画を観たいと思い立ったのは
イエス・キリストの生涯が描かれた映画を
聖書の記述と見比べるのが趣味だからだ

とりわけ興味深かったのは
十字架に架けられた最期の時に
何を思ったかが主題だったからなので
邦題は「最後」ではなく
「最期」として欲しかったのだが・・・^^;

そして確かに主題ではあるが
そこに辿り着くまでが映画の殆どを占めてるので
イエスほどの人格破綻者(失礼!)が主人公でなかったら
途中で飽きてしまっただろう><

ところで
いつも自分や母親のために
神に祈ってくださってたシスターが知ったら
きっと腰を抜かして驚いただろうが
自分は【アンチ・キリスト】だヽ(゚∀。)ノ

とは言え
キリスト教を信仰してナイってだけで
それでは悪魔崇拝なのかと言えばもちろん違うw

どうもキリスト教圏では
未信者[1]まだ信者になってなくて生きてる人、死んでしまったら不信者で、非信者とは言わぬ=悪魔崇拝と捉えてしまいがちなようだが
キリストに心を許さずとも
悪魔にだって魂を売ってはいナイって
中立的な立場の人間もいるのだ

そしてそんな人間だって
単に興味の対象であるキリスト像を
信仰の対象としてではなく
リアルな人物像を想像する権利はあるし
そのための題材の一つとして
この映画は是非とも観てみたかった

いつだったか
まだビデオしかなかった時に
中古ビデオが¥1,500で売ってたのを見つけて
元値は¥15,000弱なので超お買い得だと即買いするも
その後、DVDが¥980で出たのも購入

さすがにブルー・レイが出ても
もう買わなくて゚+.(・∀・)゚+.゚イイわw

さて
この作品でのデヴィッド・ボウイの役は
これがなんとピラト総督。(゚д゚lll)ギャボ

簡単に言うと
キリストの磔刑を決定付けた役人で
詳細に述べると
ローマ帝国の第5代ユダヤ属州総督

ロック・ミュージシャンは反体制なのが常だが
反体制のイエス・キリストを裁く役人を
デヴィッド・ボウイが演じてるのだ。(´д`;)ギャボ

尤もこの映画をキリスト教徒が観れば
神(の子)であるイエス・キリストに対して
不徳を冒してるのがピラトの方なワケで
そうなるとやっぱり反体制なのか?!

そんなピラトの出演場面は
ウィレム・デフォー演ずるキリストとの対峙で
デフォーのキリストも美し過ぎるのが難だが
それ以上にピラトの無駄な美しさには困惑するるる~

エッケ・ホモ ――こいつホモセクシャルです

違った~ヽ(゚∀。)ノ

エッケ・ホモ ――この人を見よ

このラテン語のまま知られる有名な台詞を
口にするデヴィッド・ボウイが
゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!

美麗過ぎるキリストやピラトは
ある意味ミス・キャストかもしれなかったが
2人に比して醜過ぎるバプテスマのヨハネは
間違いなくミス・キャストだろうてp(-_-+)q

アンドロギュヌス的な美貌の
ダ・ヴィンチのヨハネとは別人だし・・・

ワイルドの『サロメ』のヨハネだとしたら
喜劇にしかならんて。・゚・(ノД`)・゚・。

あと弟子たちは各々それなりだが
(元から興味が薄いからだろうがw)
マグダラのマリアの解釈や
くたびれ果てて聖母らしからぬマリアも
実像はこんなだったろうと
予想してたモノが表現されてて納得できた

まあでも自分が受け容れやすいくらいだと
キリスト教信者にはさぞかし不評だったろうに(-_-;)

インチキ臭いイエス・キリスト礼賛がなく
淡々と物語が進行する中に
新約聖書にあるエピソードが盛り込まれてて
先入観の無い日本人が観るのには
わかり易く描かれてるが
この映画から入信する人はいナイだろうから
信者にとっては問題作なのかも?

古代ローマ 最後の誘惑

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