トマス・ブルフィンチの『シャルルマーニュ伝説』

中世騎士物語の代表作と言えば・・・
『アーサー王物語(Arthur)』
『トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)』
『ニーベルンゲンの歌(Niebelungenlied)』
『ローランの歌(Chanson de Roland)』
などがあるが・・・

トマス・ブルフィンチはこれらの中から
『アーサー王物語』と『トリスタンとイゾルデ』
そして他にも英国民族の英雄伝説を加えて
『中世騎士物語』としてまとめた

またそれとは別に
シャルルマーニュ(カール大帝)の物語を
『Legends of Charlemagne(シャルルマーニュ伝説)』として
編纂したのだった

中世騎士物語は口承文学で
吟遊詩人に歌い継がれてきたので
確固たる原典が存在せず

そうでなくても
アーサー王と円卓の騎士の一連の物語は
非科学的な要素が満載のファンタジーなので
現代日本人の自分には
史実として受容するのはとても無理だが
実際、何一つとして史実とは照合しかねるるる~

ところが
『シャルルマーニュ伝説』は
実在の人物名や歴史的事件など
史実と摺り合わせられる箇所もあるのだ
信憑性には欠けるがね・・・
てか、信憑性は無いのだが。(゚д゚lll)ギャボ

と言うのも
ブルフィンチが底本としてるのは
中世後期に武勲詩として成立してて
イタリア・ルネサンスの再話作家らによって
叙事詩として再編されたモノなので
時代考証などお構いナシだし
エピソードも盛ってるだろうからね。(´д`;)ギャボ

『シャルルマーニュ伝説』を読み始めて
最初の内はとっつきにくく
話も散漫で読み辛いと思われたが
それは馴染みのキャラクターが登場する
『中世騎士物語』に比してのコトだ

でも読み進む内に
超絶美形でも超絶オバカで
果てしなく根明のアストルフォに
すっかり惚れ込んでしまい
トリスタンやランスロットなんて
どうでもよくなった・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

アストルフォの登場する挿話は
格別に愉快な冒険譚で
荒唐無稽さのレベルがパネェ(゚Д゚)ハァ?

だって人類が月に到達するなんて
誰も考えてなかった時代に
もう月に行ってたのだからして(゚Д゚;)ハァア?

ところで月に行くと言えば
ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』だが・・・

ジョルジュ・メリエスによって
『月世界旅行』として映画化されてたのを
自分はWOWOWで放映されるまで
知らなんだ(゚ ゚;)

この顔のある満月が印象的過ぎて
まんまと夢に出てきたコトがあって・・・

どうやってなのかは謎だが
この満月野郎と会話してたのだ

「初めて月に着た人間が誰か知ってるか?」

そう訊かれて
咄嗟に出た答えが

「アストルフォ?!」

いやいや、そこは間違いなく
フィクションだってヽ(゚∀。)ノ